【神とは何か?】難解!スピノザが考える「神」について”超”簡単にわかりやすく説明!書籍紹介No.5

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この記事の内容:「エチカ」におけるスピノザの思想の”超”簡単なまとめ

この記事は本を紹介するための記事です。この記事に書いてあることは本に書いてあることの一部にすぎません。さらに私は専門家ではありません。この「エチカ」に関しては様々な解釈の研究がなされており、いまだ私もすべてを理解していません。あくまでも内容の是非や整合性を問わずに「エチカ」を”超”簡単に私なりの解釈でまとめたことをご了承ください。

はじめに

今回はスピノザの「エチカ」を紹介したいと思います。

このエチカは一言で表すと、

「哲学を幾何学で説明した本」

と言えるでしょう。

実際に本書では幾何学的な公理や定理がちりばめられており、

読むのは非常に難しく感じました。

現に私のまとめも、本文を自分で読み取ったわけではなく、

本書冒頭にあった「エチカについて」に書かれていた解説をまとめたものです。

もちろん本文を自分で読むことこそが最高であると僕は考えていますが、

このエチカは自分の力だけで読書したところで何も得られないと思い、

今回は”超”簡単なまとめ、ということで記事を書いてみました。

それでも個人的に得られるものはあったので、

今回の読書は案外後味の悪いものとはなりませんでした。

かなーり、難易度は高めですが、

ぜひご自分で読んでみてください!

1. 神について

nativity painting of people inside a dome
Photo by Pixabay on Pexels.com

エチカによると神とは、

全ての結果、すべての原因の究極原因であり、しかも自らは何の原因も要しない存在者

として描かれています。

これをまた、

自己原因(カウサ・スイ)

ともいいます。

さらにスピノザの思想の中で重要なのは、

汎神論、すなわち、

全ては神と同一のものであり、それを実体化したものが自然である。

ということです。

あらゆる事物には神が宿るという「八百万の神」の考え方もありますが、

スピノザのいう神は1つだけ、唯一の存在です。

この神の存在なしに自然の中に存在するあらゆるものは存在できません。

そしてそのあらゆるものは「属性」によって無限に多く存在します。

多くのものには様々な変状様態が存在します。

このように、すべての事物は神の存在によって成り立っています。

我々人間もまた同じ。

スピノザは本書の中で人間の自由を否定しています。

人間もまた神によって存在し、さらにその人間の行動もまた神によってすべて決められているため、

人間に自由はありえない、

と考えたのです。

2. 精神の本性および起源について

woman sitting near white wooden door
Photo by Masha Raymers on Pexels.com

いま説明したように、

神からは無限のものが生まれています。

そのなかからスピノザは

「人間の幸福の認識に役立つもの」だけを選んでこの章で検討しています。

それでは参ります(笑)

まず、人間が認識できるのは

延長の属性と思准の属性の2つだけ

だとスピノザは言っています。

そしてこのそれぞれの2つの属性からは、

延長の属性→身体

思准の属性→精神

の様態が生まれると考えられます。

しかし、この2つの属性はどちらも人間を構成するものであり、

お互いに二面性を持っている、とスピノザは考えました。

さて、次に人間はどのように何かを”認識”をするのかを彼は説明しています。

彼によると認識には3つのタイプがあります。

  1. 感覚的経験に基づくもの
  2. 概念的・推理的認識
  3. 物の本質を具体的に把握してこれを神への直接依存の中に見るもの

であるとしています。

この中で認識を誤る場合は、

1の感覚的経験に基づく場合である

とスピノザは考えました。

3. 感情の起源および本性について

woman on a flower field
Photo by Maksim Goncharenok on Pexels.com

感情とは何でしょうか?

スピノザは

感情も自然の必然的な現象だから、ただ認識・理解するだけに努めるべきだ

と述べています。

ここでは根本的な感情が3種類に分けて紹介されています。

  1. 欲望(自己の維持に有益なものを求めようとする努力)
  2. 喜び(人間がより大なる完全性へ移行することの意識)
  3. 悲しみ(人間がより小なる完全性へ移行することの意識)

の3つですね。

この3つにすべての感情が分類できると考えると、感情のコントロールも簡単にできそうです。

4. 人間の隷属あるいは感情の力について

love woman hand freedom
Photo by fotografierende on Pexels.com

人間は自然の一部です。

さらに人間は、無限に存在する外部からの影響を多分に受けてしまいます。

そのときに人間は受動的になります。

つまり、人間が感情の奴隷になる(=隷属する)ということです。

しかしながら、受動とは反対意に人間には

能動という状態もあります。

これは外部の刺激に依存せずに、自分の理性に従って行動している状態です。

こういった人のことをスピノザは

徳の人、また自由の人

と呼んだのでした。

5. 知性の能力あるいは人間の自由について

silhouette photography of jump shot of two persons
Photo by Jill Wellington on Pexels.com

さて、ここで思い出してください。

第1部では人間に自由は存在しない!とスピノザは言っていたのに対し、

第4部では、理性に従って行動するものは「自由の人」だ!と言っています。

。。。矛盾してますね汗

というのも僕なりの解釈を踏まえてですが、

本質的に人間に自由は存在しないが、人は自由を感じることはできる

ということだと思います。

Oh, なんとも哲学(笑)

頭が痛くなってきました。

この本を紹介しようとしたのは間違いでしたね(笑)

理性に従って能動的に行動する=受動的な状態を克服する

そして、

そうすれば人間は自由を感じるようになる

と彼は結論付けました。

自由を感じる、つまり自由を認識すると人は個物を認識し、やがて神を認識します。

この神の認識はすなわち神に対する知的愛と彼は呼び、

これこそが永続する喜びだと彼は考えました。

まとめ「すべて高貴なものは稀であると同時に困難である」

closeup photography of clear jeweled gold colored cluster ring on red rose
Photo by Marta Branco on Pexels.com

スピノザは本書の最後に

「すべて高貴なものは稀であると同時に困難である」

と言っています。

稀少だからこそ価値がある。

もしそれがどこにでもあったら価値は見いだせない。

そして、稀少であるからこそ、それを手にするのは難しい。

ということですね。

みなさんにとって高貴なものとはなんですか?

高貴なものっていつも近くにあると個人的に思います。

でも、それがわからなくなっている。

スピノザの言葉、

「すべて高貴なものは稀であると同時に困難である」。

これに僕なりの考え方を付け加えると、

「すべてのものは高貴であると考えることもできる」

とも言えるのではないかなあと思いました。

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