
この記事の読者:ドイツ語に興味がある方。特にドイツ語にはどんな特徴があるか知りたい方。
この記事の内容:現在ドイツの大学に正規留学している大学生が、初心者向けにドイツ語の10個のざっくりとした特徴を紹介!
僕は日本人です。あくまでも日本人の僕から見たドイツ語の特徴なので、間違っていたらすみません!
はじめに

(ドンっ!)Guten Tag (ぐーてん たーく)!!!

うわ!びっくりした!!ってミヤコちゃんか、、、。脅かさないでよ!汗

まあ、いいじゃないの!元気いっぱいがこのミヤコちゃんの取り柄なんだから!

おっ、ミヤコちゃんいらっしゃい!久しぶり!元気してた?

ヒトメさーん!Lange nicht gesehen (ひさしぶり)です!いつも元気ですよ!この前はドイツで一人女Reise (旅)してきました!ドイツで9都市をeine Woche (一週間)でなんとか周るためにAutobahn(高速道路)で160キロぶっ通しでfahren (運転)したので、さすがの私もmüde (疲れている)でしたけどね!

(相変わらず節々にドイツ語の単語使うから言ってること全然わからないんだよなぁ、、、。あ、そうだ。)前から気になっていたけど、ドイツ語ってどんな言葉なの?

えっ、ドイツ語ですか?ヒトメさんから初めてそんなfragen(質問)されますね!やっとヒトメさんもドイツ語の魅力に気づいちゃったわけか!私超嬉しいです!ドイツ語のことなら私なんでもantworten(答える)しちゃいますよ!!!さて、ドイツ語はですね、、、
というわけで今回はドイツ語を全く知らない人のために「ドイツ語とはどんな言語なのか」を図解を交えて解説していこうと思います!
(ちなみにミヤコちゃんは本記事から初登場!彼女のプロフィールも↓でチェック!)
ドイツ語の簡単な歴史

引用:「ドイツ語」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。 2021年4月26日 (月) 05:04 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%AA%9E
ドイツ語の特徴
さて、それではこれからドイツ語の特徴を一つ一つご紹介してみようと思います!
英語とは全くの別の言語だと思ってください!

まず、「英語とドイツ語は似ている」という言葉をネットでは見かけることがありますが、正直全く別の言語だと思った方がいいです。
確かに初級の段階の単語では同じゲルマン系の言語として似ているものは多いかもしれませんが、それはあくまで全体として少しの例でしかありません。
これを最初に踏まえる必要があります!
文字はアルファベット、しかも基本的にローマ字読み

言語を学ぶときに最初にやっかいなもの、それが文字です。
でも、安心してください。ドイツ語の場合はアルファベット、しかも基本的にローマ字読みです。
なので初学者でもなんとなく読めちゃいます。もちろんドイツ語特有の文字もありますが、文字だけでいうとたったの4個。
- Ä-ä(Aウムラウト:アとエを混ぜたような音)
- Ö-ö(Oウムラウト:オとウを混ぜたような音)
- Ü-ü(Uウムラウト:ユとウを混ぜたような音)
- ß(エスツェット:「Sが2つ」という意味。普通にSと同じサ行の音。主に「ッス」(詰まる音)という音の時に使われるッス)
の4つ。
また、ドイツ語特有の読み方というのもありますが、それをまとめるとこんな感じ。
- J(読み方:ヨット。発音:ヤ行の音)
- R(読み方:エル。発音:ラ行だが、ハ行に近い)
- V(読み方:ファウ。発音:ファ行)
- W(読み方:ヴェー。発音:ヴァ行)
- Z(読み方:ツェット。発音:ツァ行の音)
- S+母音(サ行ではなく、ザ行になる。濁音になるんですね)
こんな感じでドイツ語ならではの音や読み方がありますが、基本的にはこれだけなのです。
名詞の性(男性名詞、女性名詞、中性名詞)

ドイツ語だけではないのですが、多くの外国語には名詞に「性」という概念があります。
たとえば、男の人は der Mann(男性名詞), 女の人はdie Frau(女性名詞)、子どもは das Kind(中性名詞)。このようなder, die ,dasがそれぞれどの性を表しているかを意味しています。
しかーーーし!この性、別に男性的なものにderをつけて、女性的なものにdieをつけている、というわけではありません。
ここからの名詞の性の歴史というのは言語学の分野になってきますし、ここでは説明しません。
ただドイツ語の名詞には男性、女性、中性という3つの分類がある!
ということです。
格変化+人称による動詞の変化など、単語の形がよく変わる。

この記事ではざっくりドイツ語がどういったものかだけがわかればいいので特に細かくは説明しませんが、およそドイツ語の特徴として
- 格変化:名詞についている格(さっき説明したderみたいなやつ)が主語の場合や目的格の場合に変化。たとえば、「男は」だとder Mann。「男に」だとdem Mannみたいな。
- 人称による動詞の変化:たとえば行く(gehen)は私(ich)の場合geheになり、君(du)の場合だとgehstになる。)
という「単語の形」の変化があります。
格変化は日本人からすると独特ですよね。ドイツ語には4つの格変化があります(主格、属格、与格、対格、、、というややこしい言葉はありますが、これらを覚える必要はありません。文法上での名前というだけなので)
また人称による動詞の変化っていうのは、英語だと三人称単数のsっていうのがありますよね。あれみたいなもんです。ドイツ語では「私」、「君」、「あなた」、「君たち」、「私たち」、「彼/彼女」でそれぞれ変化するってことです。
め、めんどくさいな、、、(汗)と思う方、わかります(笑)。
日本語の熟語のように、複数の単語がお互いに結びついて単語を造れる

そう、ドイツ語は名詞と名詞を自由に繋げて単語を造ることができます。まあ、ネイティブからすると違和感のある単語も生まれるらしいのですがね。
そんなこんなで生まれた「怪物」も存在します。↓
Rindfleischetikettierungsüberwachungsaufgabenübertragungsgesetz(逐語訳:「牛・肉・缶詰ラベリング作業・監視・業務・委託・法 (Rind-fleisch-etikettierung-s-überwachung-s-aufgaben-übertragung-s-gesetz)」)
引用:「ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。 2021年1月18日 (月) 04:58 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%8A%E3%82%A6%E6%B1%BD%E8%88%B9%E9%9B%BB%E6%B0%97%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%9C%AC%E5%B7%A5%E5%A0%B4%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E9%83%A8%E9%96%80%E4%B8%8B%E7%B4%9A%E5%AE%98%E5%90%8F%E7%B5%84%E5%90%88#:~:text=1999%E5%B9%B4%E4%BB%A5%E9%99%8D%E3%80%81%E4%BD%BF%E3%82%8F%E3%82%8C,%E3%83%BB%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%83%BB%E6%A5%AD%E5%8B%99%E3%83%BB%E5%A7%94%E8%A8%97%E3%83%BB
助動詞を使うとき動詞が後ろにつく

これも大きな特徴ですね!助動詞を含む場合、動詞は文の一番最後の”おしり”につきます。
たとえば、
Ich kann dem Mann “A” sagen (私はその男の人に”A”と言うことができます)という文。
sagen(言う)は動詞です。こんな感じで助動詞がつくときは、動詞は文の最後に来るんですね。
語順は適当!だけど動詞/助動詞は必ず”2語目”になる。

いま言った動詞に関してもうひとつ!
それは「語順は適当!だけど動詞は必ず”2語目”になる。」ということです。
さっきの例で言うと、
Ichkanndem Mann“A” sagen (私はその男の人に”A”と言うことができます)
が
Dem Mann kannich“A” sagen(その男の人に私は”A”と言うことができます)
という風に並び替えができます。しかしこの「kann (英語だとcanですね)」はいつも2番目に置かなくてはいけません。
今回の例は助動詞ですが、普通の動詞のときもそうです。
分離動詞というものがある。

分離動詞?なにそれおいしいの?
全然おいしくないです。むしろ初学者を迷わせる苦味のようなものでしょう(笑)。
まあ簡単に言うと、文を作るとき単語の頭の部分と核の部分が離れるよ!ってことです。
例:aufstehen(起床する)という単語があります。この単語はauf(上に)stehen(立つ)と分解できます。んでんで、これが文に組み込まれるときに、
Ich stehe auf(私は起きる)
のように、aufが文の最後に来て、aufstehen(起床する)というのが2つの部分に分離するんですね。
口語では主に完了形を使う(過去形はほとんど文語のみ)

じ、つ、は!!
ドイツ語で過去形を使うことは結構稀です!
というのも口語ではみんな完了形を主に使うからなんですね。ただ、かしこまった文などでは過去形を使うことも多いです。
これもまたドイツ語という言語の歴史的な変化なのですが、過去形をあまり使わないというのはなかなか馴染みがない感覚なのではないでしょうか?
数字の独特な読み方:21を「1と20」と読む(20以上の数字)

最後のドイツ語の特徴として、数字の独特な読み方を紹介しましょう。
これはたとえば
21を「1と20」と読む(20以上の数字)
というようなことです。
僕らは21を「20と1」と言いますよね。「にじゅういち」って。でもドイツ語では「いちとにじゅういち(ein(1)und(と)zwanzig(20))って読むんですね。
これは10の位の場合にのみ起こります。121の場合だと、「100と1と2」という風に言います。
だから最初のころはお店で数字が全く聞き取れなくて苦労しました!!汗
おわりに


どうですか!ドイツ語ってなんか面白そうな言語でしょ!名詞の性?格変化?分離動詞?超ウケますよね!!(笑)

(何がウケるんだ、、、?汗)

私のドイツ語もまだまだですが、たまにオミセにkommen(来る)するときに日本人としていろいろドイツのことや言葉のことについて教えてあげますよ!♬

そうそう!今日も僕のためにお土産のドイツビール持ってきてくれたんだもんね!だんけだんけ~!あとこれも知ってるよ!イッヒ リーベ ディッヒー!(愛してる)

調子のいいBetrunkener(酔っ払い)ね(怒)。
ドイツ語(ドイツご、独:Deutsch、deutsche Sprache)は、インド・ヨーロッパ語族・ゲルマン語派の西ゲルマン語群に属する言語である。 主にドイツ語アルファベットで綴られる。
話者人口は約1億3000万人、そのうち約1億人が第一言語としている。漢字では独逸語と書き、一般に独語あるいは独と略す。ISO 639による言語コードは2字が
de
、3字がdeu
である。現在インターネットの使用人口の全体の約3パーセントがドイツ語であり、英語、中国語、スペイン語、日本語、ポルトガル語に次ぐ第6の言語である。ウェブページ数においては全サイトのうち約6パーセントがドイツ語のページであり、英語に次ぐ第2の言語である。EU圏内では、母語人口は域内最大(ヨーロッパ全土ではロシア語に次いで多い)であり、話者人口は、英語に次いで2番目に多い。 しかし、海岸線の少ないドイツ、オーストリアの植民地政策が長らく欧州内を中心に行われたこともあり、英語、フランス語、スペイン語のように世界語化はしておらず、基本的に同一民族による母語地域と、これに隣接した旧支配民族の使用地域がほとんどを占めている。上記の事情と、両国の大幅な領土縮小(かつてのドイツ人国家であった神聖ローマ帝国、ハプスブルク帝国などから独立して誕生した国も多い)も影響して、欧州に限っては非常に多くの国で母語使用されているのも特徴である。